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「障害」について聞かれたらどう答える? 子どもと一緒に考える 「障害」について

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子どもから「障害」について聞かれたけどどう答えたら良いかわからない

そんな事はありませんか?

「障害」というテーマはデリケートなので触れることにためらってしまうかもしれませんが、自分たちもいつ「障害がある状態」になるかわかりません。そもそも同じ社会に暮らす人として、知っていくこと、考えていくことは必要なことだと思います。

この記事では「障害」について考える際のヒントをお伝えいたしますが、まず最初にお伝えしたいことは

子どもに「障害」について聞かれたときに、これを答えておけばOKという正しい答えは無いということです。

少なくとも僕はその答えをお伝えすることは出来ません。

なぜかと言えば、「障害」について考えることは個人を考えることだけでなく社会について考えることだからです。

この記事では、子どもが障害について疑問を持ったとき、一緒に「障害」について考える手助けとなるような内容を皆さんにお伝えしたいと思います。

1.正しい情報と理解

まずは正しい情報と理解が大切です。

例えば、昔は自閉スペクトラム症は親の育て方が原因でそうなると言われていた時代もありました。しかし今では生まれついて脳の作りが違うということがわかっています。そういった誤った理解が、障害がある方やそのご家族を苦しめることにつながってしまいます。

また、障害について理解する上で注意したいのは、自閉症=人と関わるのが苦手ADHD=落ち着きがないといったように障害名だけで個性をひとくくりにしてしまうことです。

障害を知る上で、その障害が持つ特性は大切ですがそれは個人によって大きく変わるものです。

みなさんも血液型だけで、自分の性格を決めつけられたらイヤな気持ちになるのではないでしょうか?

〇〇=〇〇というように決めつけたりせず、その人個人を理解することが大切です。

障害についての正しい理解は大切

しかし、障害という枠でなく、「その人個人」を理解する

2.見えるもの、見えないもの

足が不自由で車椅子を使用している方は、周りから見て足が不自由だと見てすぐに分かります。階段を利用することは難しく、エレベーターが必要とわかるでしょう。

一方、知的や発達に障害のある方は外見ではわからないことも多いです。

外見で気付くことが難しいということは、その人が抱えている苦手なこと(コミュニケーションや刺激に敏感等)が理解されにくいということです。

もちろん苦手なことが見えることで、他者からの視線等で辛い思いをすることもあると思います。

ですので、単純に苦手なことが見えることが良いということではないですが、その人が抱えている苦手なことは見えるものだけでなく、見えないものも多いということを知っていただければと思います。

その人の苦手なことは見えるものもあれば見えないものもある

見えないものは理解されにくい

3.生活しにくさ

その生活のしにくさを障害を持たない立場で想像することは難しいですが、少し考えてみましょう。

リンゴ畑に一つだけミカンの木があるとします。

リンゴ畑はリンゴが育ちやすいような環境や土壌を整えています。

その中に一つだけあるミカンの木は、すくすくと育つことが出来るでしょうか?

リンゴのためにある畑で、リンゴのための環境を整えた中では、ミカンは通常通り成長することは難しいと思います。

障害についても同様です。

車椅子の方は移動の方法が違う

目や耳が不自由な方は、情報を得られる範囲が違う

発達に障害のある方は脳の機能が違う

しかしそれぞれの違いは、どちらが上でどちらが下という優劣をつけれるものではありません。

リンゴとミカンが違うように、あくまで「違うもの」です。

車椅子の方が多数派になれば、天井の高さはかなり低くなるかもしれません。

目が不自由な方が多数派になれば、視覚的な情報は限り無く少なくなるでしょう。

発達に障害を持つ方が多数派になれば、発達に障害を持つ方が生活しやすい社会になります。

そうなったときに生活にしくいのは、障害がない方々です。

今の社会は障害がない方に合わせた社会になっています。だからこそ障害を持った方は「生活しにくさ」を抱えています。

障害を持つ、持たないに優劣は無く、「違い」がある

障害を持った方が生活しにくいのは多数派(障害を持たない人)に合わせた社会だから

4.一緒にいることで「その人」が見える

一昔前までは、障害を持った方は施設などに入って、集団で生活しながら支援を受けるということが多くありました。

しかし今はインクルージョンといわれる「障害の有無を問わずすべての人の多様性を個性として受け入れられる社会の在り方」が必要と考えられています。

社会の中には障害がある方が当たり前に生活していて、少し意識して周りを見るだけで身近にもいらっしゃることに気付くと思います。

すべての人の多様性を受け入れるためには、障害があってもなくても同じ社会で過ごすことで「ひとりひとり違うこと」が当たり前になります。

ちょっとした「違い」にとらわれず、全部ごちゃまぜの社会にしてみたら、きっともっと楽しい化学反応が生まれると思います。

障害があってもなくても同じ社会の一員

「違い」にとらわれず、「その人」個人を見よう

まとめ

障害について考える上で、大切にしてほしいことをまとめてお伝えしました。

障害について少し考えてみたけどわからないことも多いから、自分が知らないうちにその人に嫌なことをしてしまうかもしれないよね。関わるのが少し怖いな。

しょーなり
しょーなり

そう思ってしまうのも無理はありませんが、まずは自分なりに接してみてください。

接してみて、その人の苦手なことが少しでも分かったらその時から配慮すれば良いことです。

誰でも最初は他人のことは知りません。

仲の良い友達と初めて出会った時のように、自然にお互いを知って行けば良いと思います。それは障害があってもなくても変わらないことです。

あくまで僕個人の考えですが、

障害がある子どもの親として、苦手なことがある子どもだけど、できるだけみんなと同じく関わってほしいと思います。

障害があるから配慮は必要だけど、「特別」な存在ではないんです。

みんなに優しい、誰もはじき出されることのない社会を作ることができるのは私達一人ひとりです。

子どもが疑問に思ったとき、街で障害がある方を見かけたとき、少し考えてみてくれたら嬉しいです。

法律等に記載されている障害の定義についてはこちら↓で解説しています。是非ご覧ください。

「障害」についてはこちら↓でも触れています。障害の考え方について理解を深めるためにぜひご覧ください。

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