目の前のニーズに向かい合える時間を増やしませんか?

【義務化に対応】
令和6年度
障害者虐待防止研修
welfare lab ミシミル

詳しくはこちら

障害福祉事業所で使う見守りカメラのメリット・デメリットを考える

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

サービス
スポンサーリンク

福祉サービスを提供する中で、こんなことを考えたりしませんか?

・研修はしているけど、事業所内の虐待発生リスクも不安

・スタッフ数も限られているから、すべての把握は難しい

・透明性のあるサービス提供をしていきたい

それらを解決する一つの方法として、見守りカメラ(※防犯カメラや監視カメラ等いろいろな言い方があるかと思いますが、この記事では見守りカメラと表記させていただきます。)の導入があります。

「カメラで撮られている」というと頭に浮かぶイメージがあまり良くないかもしれませんが、目的を明確にして活用していくことで、支援の手助けをしてくれるツールになります。 

この記事を見て、改めてご自身の事業所での見守りカメラの導入を考えてみていただければと思います。

この記事で学べること

・見守りカメラ導入のメリットとデメリット

・導入する際に必要なこと

1.カメラ導入のメリット5つ

a.防犯に役立つ

大きなメリットの1つは、防犯に役立つことです。

見守りカメラは、出入り口というよりは支援をする部屋を映していることが多いかと思います。

それでも外部から侵入した方がいれば記録されます。

また、考えたくはないですが事業所内の備品などをスタッフが盗んでしまうことなども防げます。

事業所の中から被害者も加害者も出さないためにも、カメラがあるという事実は犯罪抑止力になります。

b.虐待を防ぐ一助となる

虐待を防ぐために大切なことはいくつかあります。

「支援スキルの向上」や「感情コントロール手法を学ぶ」などなど。

その中の一つにあるのが見られているという意識を持つということです。

自分の支援は見られているんだということを意識することで、不適切な支援を行うリスクはぐっと下がります。

本来であればボランティアや実習生、または第三者などを事業所内に入っていただき、実際の目で見ていただく事が一番です。

しかし、そういった方がいつもいるというのは難しいですよね?

見守りカメラがあることで常に見られているという意識を保つことができます。

c.事故防止の対策が取れる

障害がある方が利用している事業所には怪我等の事故のリスクがあります。

自分で安全確保ができない方も多くらっしゃいますので色々なリスクに備えた対応が必要です。

しかし常に全員を見ることが難しいことも多い・・・

そんな時、あとから傷や痣が見つかって「いつの間に怪我をしたんだろう?」と首をひねることもあります。

見守りカメラがあれば、どういった経緯で怪我をしてしまったかを確認することができます。

保護者様へのご説明時も記録があることで、変な誤解を与えることなくご説明をすることができます。

また経緯を確認することができたら、今後同じようなことが起こらないように対策を取ることができます。

経緯が不明の場合はすべてのリスクを洗い出す必要があるため、事故の経緯が分かることでピンポイントの適切な対策を取ることができるのは大きなメリットと言えると思います。

d.支援方法の検討材料になる

常に複数人で支援している状況でしたら、お互いの支援に対して声を掛け合いながら行うことができます。

しかし、手厚い支援をすることが必要なケースの場合に1対1で支援をすることも少なくありません。

関わるスタッフが常に1人だと、それぞれの対応の仕方がバラバラになってしまったり、スタッフ間で細かい支援方法の共有が難しかったりすることもあります。

そこで、支援している場面を映像で振り返ることができると障害がある方の動きに対して支援者がどのように動いているかを明確に確認でき、それぞれの支援方法の違いも明確になります

支援面に秀でているスタッフがいたら、その動きを参考にすることで経験の浅いスタッフも同じような支援がしやすくなります。

記録映像は、支援の質を向上させるために役立つ材料になります。

e.保護者に事業所内の様子を伝えやすい

福祉事業所を利用している方の保護者は、どういった支援が行われているか気になりますが知る機会はあまりありません。

事業所の中にずっといる事もできないですし、時折見れたとしても保護者がいることでいつもの様子とは違ってしまうかもしれません。

しかし、見守りカメラがあることで保護者に中の様子をしっかりと知っていただくことができます。

またご自宅でも取り入れていただきたいことなどは事業所で行っている支援を見せることで、理解していただきやすくなります。

透明性のあるサービス提供は保護者に安心感信頼感を与えます。

2.カメラ導入のデメリット2つ

a.情報の取り扱いに注意が必要

映像記録には、多くの情報が含まれています。

きちんと配慮をしないと伝えたいと思う方に伝えたいと思う内容以外の部分が伝わってしまうことがあります。

福祉事業所を利用していると知られたくない方もいるかも知れませんし、思わぬ情報の流出がトラブルのもとになってしまうことも考えられます。

利用する方や保護者にどういった目的に情報を利用するのかということを丁寧に説明した上で同意を頂く必要があります。

また、スタッフにも情報の大切さや取り扱いのルールなどを明確に伝えておくことが必要です。

b.スタッフが監視されていると感じてしまう

見られているという意識は、不適切な支援を行うリスクを下げることも期待できますが、逆にスタッフに自分たちの支援が信用されていないと感じさせてしまうリスクも考えられます。

信頼されていないと感じてしまえば、スタッフのモチベーションが下がってしまうでしょう。

それを防ぐためにも、スタッフへどういった目的でカメラを使用しているかを明確に説明することが必要です。

そしてメリットでお伝えしたような使い方を実際に行って、成果に結びつけていくことでカメラはより良い支援をするためのツールなんだと理解していただくことが大切です。

人の感じ方はそれぞれです。誤解を与えることが無いよう、丁寧に伝えていきましょう。

3.カメラを導入する際に大切なことは目的を明確にする

これまで見守りカメラを導入するメリット、デメリットをお伝えしましたがカメラを導入する際に大切にしなければいけないことがあります。

それは

目的を明確にして、スタッフと利用していただく方に伝える

ということです。

カメラはあくまでツール(道具)です。道具をどう使うかは、使う人次第です。

説明が不足することで、誤解が生まれてしまうこともありますので、

どんな目的でカメラを使用するかをきちんと説明するようにしましょう。

まとめ

透明性のある福祉サービスの提供や、虐待防止、支援の質の向上のために福祉事業所への見守りカメラ導入を検討する必要があると思います。

メリットとデメリットをきちんと理解して、有効なツールとしての導入を検討してみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました