障害福祉サービスに携わる方であれば、「ストレングスモデル」を聞いたことがあると思います。
ストレングスモデルは障害がある方の弱みに着目するのでは無く、強みに着目して強みを生かしていく支援です。
しかし強みに着目することが大切なのは、障害がある方だけでしょうか？
あなたは自分の強みを理解できているでしょうか？
人間は見たいものを見て、聞きたい事を聞く生き物です。
自分を客観的に理解することは意外と難しく、他者から見た自分と相違があることも珍しくありません。
支援者が客観的に自分の強みを理解することで、自分を最大限に活かした支援を行うことができます。
この記事では支援者が自分を理解する必要性についてのご説明と、理解するための方法をご紹介します。
支援をするために使うのは「自分自身」。
レーシングドライバーが運転する車を理解することと同様に、支援者が自分を理解することは不可欠。
自己理解には「ストレングスファインダー（クリフトンストレングス）」がおススメ。
１．自己理解が必要な３つの理由
①自分の活かし方がわかる
例えば、あなたがレーシングドライバーだったとしたら
▶エンジン（加速や最高速）
▶タイヤ（グリップ力）
▶ブレーキ
その他、自分が運転する車の性能を理解してレースに臨みますよね？
なぜなら自分が運転する車を知らずにレースに出ることは、事故につながりかねない危険な行為であると同時に勝率を下げる行為だからです。
では支援をする際に使うのは何でしょう？
「あなた自身」です。
ドライバーが車を知る、アスリートが自分の体を知ることと同じように、対人援助職である支援者にとって自分を知ることは不可欠です。
自分を理解せずに行う支援は、支援者にとっても支援対象者にとっても良くない結果を招きかねません。
考えるよりも行動することが得意な支援者の場合
自分の強みを理解していた場合→行動の前に立ち止まって考えるタイプの方と役割分担できます。役割を明確にすることで、行動に伴うリスクも理解して行動力を活かせます。
自分の強みを理解していない場合→やみくもな行動が、支援対象者にとって残念な結果につながる可能性も・・・
自分を理解することで、自分を活かしたより良い支援につながります。
②モチベーションをコントロールできる
自分の思考の癖やパターンを知ることで、モチベーションをコントロールする上でも役立ちます。
同じ行為や出来事であっても嬉しく感じる方もいれば、辛く感じるなど受け止め方は様々です。
仕事に対しても同様で、同じ仕事であっても取り組み方を変えることでモチベーションを高く維持することができます。
・目標を達成することに喜びを感じる➡スモールステップにして達成度合いをわかりやすくする ・だれかと一緒に仕事することが楽しい➡個人で行う業務よりチームで行う業務割合を増やす ・新しいアイディアを生み出すことが得意➡アイディア出しと具体化で工程と担当者を分ける
モチベーションのコントロールは、自分がどういった仕事や取り組みに意欲を感じるかを理解していないと出来ません。
自分を理解して、生み出す成果を最大化しましょう。
③チーム機能が向上する
支援は１人でやるものではなく、チームで行うものです。
チーム支援に必要なのは「相互理解」
どういった性格で、どんな強みや苦手さを持っているかをお互いに理解することでチームの機能が大きく向上します。
チームメンバーに対して自分がどんな人間かを知ってもらいましょう。そのためにも自己理解は大切です。
自己理解は強みを活かし、苦手をフォローし合えるチーム作りに大きく役立ちます。
２．自分の才能を見つけるツール 「ストレングスファインダー」
どのようにして自分のことを理解すればいいか？
私がおススメするのは「ストレングスファインダー（クリフトンストレングス）」です。
ストレングスファインダーとはアメリカのギャラップ社が開発した自分の「強みの元＝才能」を見つけるためのツールです。
Web上で１７７個の質問に答えることで自分の才能や強みを発見することができます。
具体的には4つの領域の34の資質のうち、あなたの強みとなりうる資質の組み合わせがわかります。
自分が持っている資質を理解することで強みに変えていくことが可能となります。
ストレングスファインダーを使って自分の資質を見つけた方は、これまでで２千万人以上います。
僕自身もこのテストで知った自分の資質が、仕事の中で自分の強みを生かす具体的な方法を考える大きな助けになりました。
累計１２０万部を突破したこの本には、ストレングスファインダーのウェブテストを受けられるアクセスコードがついています。
サイトからコードを入力してテストを受けると、あなたの「TOP５の資質」を知ることができます。
資質を知ることで、自分自身を活かす方法が必ず見えてくると思います。
まとめ
「あらゆるものが強みによって報酬を手にする。弱みによって人は何かを成し遂げることはできない。」
ピータードラッカー
マネジメントで有名なアメリカの経営学者ピーター・ドラッカーの言葉です。
自分の強みを知ることで
①自分の活かし方がわかる
②モチベーションをコントロールできる
③チーム機能が向上する
これらの点が期待できます。
支援はすぐに結果が出るものでもなく、うまくいかないことに悩む事も多いかと思います。
「ストレングスファインダー（クリフトンストレングス）」を使って、自分を知ることから始めてみませんか？
