共働き家庭も増えていることもあり、放課後児童クラブの登録児童は過去最高を更新しています。
そんな子どもたちにとって放課後の大切な居場所である放課後児童クラブは、障害がある子どもたちが利用できているのかなど、データで現状を知っていただければと思います。
放課後児童クラブの現状
上記の表を見ていただいてわかるように、クラブ数と登録児童数で過去最高となっています。
どちらも年々ほぼ右肩上がりで増加しています。
利用できなかった児童数は前の年より2,000人以上減少しています。
子どもがすくすくと育つために遊びの提供と居場所づくりとしても、放課後児童クラブのニーズの高さが見て取れると思います。
終了時間(平日)
平日に18:30を超えて開所しているクラブが全体の57%以上となっています。
令和元年度と比べると、長い時間開所しているクラブは若干増加傾向にあります。
こういったところも、保護者のお仕事が関係しているんでしょうね。
放課後児童クラブで働くスタッフ
放課後児童クラブで働くスタッフは主に下の2つです。
令和2年の実施状況調査では、放課後児童クラブで働いている割合は
放課後児童指導員 57.8%
補助員 42.2%
上記のようになっています。
研修を受けて資格を取得している方が半分以上いることがわかります。
資格ができるまでは学童指導員と呼ばれていたので、今も放課後児童指導員と補助員どちらもそう呼ばれることもありますね。
障害がある子どもの受入状況
障害児の受け入れクラブ数と受け入れ児童数は毎年増加しています。
障害児の受入れクラブ数は15,155クラブ。全体の56.9%
受け入れ児童数は46,001人。全体の3.5%
この調査が始まった時期と比較すると
障害児の受け入れクラブ数は約3.7倍
受け入れている障害児数は約5倍
に増加しています。
障害がある子どもを受け入れるための国の取り組み
平成13年度に創設された障害児受入促進試行事業もあり、国では放課後児童クラブで障害がある子どもが受けれられるよういくつかの補助をしています。
これらを有効的に使っていくことで障害がある子どもを受け入れるための環境を整える手助けになります。
まとめ
放課後児童クラブについてデータを中心にご紹介いたしました。
障害がある子どもを受け入れるクラブは56.9%とご紹介しました。
多い?
少ない?
皆さんはどう感じたでしょうか?
現在の数値も大切ですが、年々増加している現状もとても大切だと思います。
みんなが居る場所に、障害があるという理由で居れないのはやっぱりおかしいですよね。
放課後児童クラブで当たり前に障害がある子どもが受け入れられるようになることを期待しています。