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ヘッドホンじゃない「イヤーマフ」辛い音から守ってくれる聴覚過敏の味方

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イヤーマフと聞いて、なにそれ?と思う方も多いかもしれません。

今回は、発達障害の方の強い味方になりうるアイテム、イヤーマフについてご紹介したいと思います。

イヤーマフって何?

イヤーマフは、ヘッドホンのような形状をした防音のための道具です。

写真のような物で、ヘッドホンのように耳につけて使います。

クレー射撃をやる方がつけるようなイメージがあるのではないかと思います。

イヤーマフは、何で必要?

イヤーマフが必要な理由は、発達に障害を持った方は感覚が通常よりも敏感だったり逆に鈍感だったりすることがあるからです。

それはもちろん聴覚だけでなく、視覚や嗅覚、触覚などにも言えます。

例えば、触覚では人から触られることに対して「痛い」と感じたり、砂や粘土などを触ったときの感覚が、我慢できないくらい「不快」に感じてしまうこともあります。

聴覚については、特に自然に耳に入ってきてしまうものなので、過敏な方は大変なことも多いです。

過敏さ以外でも、私達は普段の生活の中で耳から音を聞いていますが、その音を選んで聞くということを自然と行っています。

通常であればたくさん人がいてザワザワしている場所でも、特定の人の声を聞くことは出来ると思います。

しかし発達に障害を持つ方は感覚の特性があり、特定の音に注目して聞くということは難しく、すべてが同じような音量で聞こえてしまうこともあります。

触覚過敏の例としては触覚と同じように特定の音(赤ちゃんの鳴き声などが苦手な方が多いです)が、我慢できないくらい不快に感じる方もいらっしゃいます。

そんな不快な音が常時聞こえていたり、我慢できないくらい不快な音がいつ聞こえてくるかなどドキドキしていたら、安心して生活なんて出来ないですよね?

イヤーマフはそんな聴覚が過敏な方の、刺激を和らげる方法として使用します。

※上記の感覚についての表記はあくまで例であり、感覚については個人差が大きいです。

過敏な方だけでなく、突然近くで大きな音がしても全く反応を示さない感覚鈍麻の方もいらっしゃいます。

どんな時にイヤーマフを使うの?

いくつか例はありますが大きく分けると

「常時」つける

「特定の場面のみ」つける

の2つになります。

耳から入る情報が多く、その情報を整理できず不安になってしまう方や、嫌な音が聞こえるかもしれないと常に不安になってしまう方などは常時使用していたほうが安心して生活できるかもしれません

逆に、特定の場所、特定の音など決まった音が苦手なときは、その場面のみで使用するだけで安心して生活できる方もいらっしゃると思います。

どこで買えるの?

ホームセンターや作業用品を取り扱っているお店などで取り扱っていることが多いです。今はネットでもいろいろな種類、重さ、色などが販売されていますので、その方にあったものを探していただければと思います。

初めて買う場合は遮音性や重さなどのイメージがつかみにくいと思いますので、実物を確認して、それと比較してネットで買うなどしてみるのもいいかと思います。

また、福祉サービスを利用している場合は、福祉サービス事業所で持っている場合もありますので試しに使わせていただくのも良いかもしれません。

イヤーマフのデメリット

聴覚が過敏な方のアイテムとしてイヤーマフのご紹介ですが、もちろん有効な手段はイヤーマフだけではありません。

イヤーマフのデメリットとして考えられること

①見た目が目立つ

②必要な音も遮断してしまう可能性がある

見た目からヘッドホンと間違われて、不適切な場所で使っていると思われたり、ヘッドホンじゃないとわかったら逆に「何あれ?」と白い目で見られることもあります。(理解が進めばそんなことはなくなると思いますが。)

また、音を遮断するということは車の音など危険を知らせるような必要な音も聞こえないことになりかねないので、安全面での注意も必要になります。

人によっては、イヤーマフではなく、イヤホンをつけて好きな音楽を流したりすることで安心できるケースもあると思いますので、いろいろとその方にあった方法を試してみてくださいね。

気付きを大切に

発達に障害がある方の感覚過敏については、自分で言えない方も多いです。自分で言えない場合は周りの家族や支援者が気付かなければ、ずっとその方は苦痛を感じながら生活することになります

耳ふさぎなどをしていたら気付きやすいかもしれませんが、わかり易い表現が出来ないこともあります。

「散歩中何故かいつも同じ場所で止まって、歩き出すまでに時間がかかる。」

「特定の場所に来ると不安定になる。」

そんな僕たちには理由のわからない行動が、その方の精一杯のサインかもしれません。

大したこと無いと思わずに、気付いたことを掘り下げてみましょう。

行動には必ず意味があり、背景があります。

もちろん聴覚に限らず、他の感覚が影響しているかもしれませんし、感覚過敏が原因ではないかもしれません。

その行動を取る時の時間、天気、音、周りの状況、光など、いろいろと確認して、すぐに分からなくても情報を集めてみましょう。

しょーなり
しょーなり

自分たちの当たり前に当てはめてしまうと障害を持った方の辛さに気づくことは出来ません。

まとめ

聴覚過敏な方に使えるアイテムとして、イヤーマフを紹介させていただきました。

発達に障害を持った方は感覚にも独特さがあって、過敏だったり逆に鈍かったりすることがあります。僕たちにはわかりにくいことですが、少しの気付きと少しの配慮で安心した生活につながることも多いです。

こういったアイテムを知っていただく中で、発達に障害を持った方の生活しにくさに、もっと目が向くと嬉しいなと思います。

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