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保育士・児童指導員が求められている障害児支援 働くイメージがつかめる!魅力がわかる! 「児童発達支援」編

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保育士の資格が活かせる障害児支援については下記の記事でご紹介いたしました。

興味を持っていただくためにそれぞれの事業についてより詳しく説明させていただき、実際に働いたときのイメージを掴んでいただければ幸いです。

今回は「児童発達支援」編です。

※ご紹介する児童発達支援の業務内容等はおおまかなイメージを掴むためのものであり、それぞれの事業所によって差があることをご了承いただければと思います。

出典:厚生労働省 障害児支援施策 障害児支援施策の概要

1.児童発達支援の対象は主に未就学児

児童発達支援の対象は、主に未就学の子どもです。

(療育が必要と判断された子どもが対象で、障害者手帳の有無や医学的診断は必ずしも必要ではありません。)

2.児童発達支援は2種類

児童発達支援は大きく2種類に分かれます。

児童発達支援センター児童発達支援(センター以外)です。

児童発達支援センター

  子どもが通ってきて行う療育支援の他、地域に向けた支援を行い地域の障害児支援のリーダー的な立ち位置が求められます。

  医療的な支援が必要な子どもが対象かどうかで、福祉型と医療形に分かれます。

  

児童発達支援(センター以外)

  子どもが通ってきて療育支援を中心に行います。

これ以外にも訪問型の児童発達支援もありますが、数もかなり少ないので今回は子どもが通ってくるタイプの児童発達支援をご紹介します。

3.働くスタッフの資格と人数

配置する主なスタッフは上記のとおりです。

管理者は事業所全体を管理する人。

児童発達支援管理責任者は子どもの支援計画を立てて、支援の方向性を決める人です。

【支援スタッフの数】

児童発達支援センター

   子ども4人に対して支援スタッフ1名の配置が必要

児童発達支援(センター以外)

   子ども5人に対して支援スタッフ1名の配置が必要

上記の支援スタッフの人数は最低基準です。

事業所によってスタッフ数は変わりますが、手厚い配置をすることで高い報酬をもらうことができます。

4.子どもの通い方は主に2パターン

パターンとしては

  ①毎日同じ子どもが通う

  ②曜日によって違う子どもが通う

2つのパターンがあります。

パターン①は幼稚園や保育園のイメージに近いかと思います。

1日の定員10名の場合、毎日同じ10人が通ってくるパターンです。

福祉事業所はパターン②も多いです。

1日定員10名の場合、契約している方は定員の倍以上居る中で、

A君は月・水・金 

B君は木・金

など曜日を調整しながら週に数回通うパターンです。

家庭の状況や子どもの状態によって通う回数も変わりますので、①と②にはっきり分かれるわけではなく、毎日通う子どもと週数回通う子どもがどちらも居ることもあるかと思います。

5.児童発達支援一日のスケジュール(例)

8:30 出勤

9:00 送迎 ←事業所によって送迎有り、無しがあります

9:30 登園 ←持ち物を整理します。

10:00 一日の流れ確認 ←今日の活動を伝えて、一日の見通しを持ってもらいます。

10:30 プログラム

12:00 昼食 ←持参もしくは、事業所で食事を提供します。

13:00 プログラム

14:00 おやつ

15:00 帰りの準備 ←連絡帳を書きます。

15:30 送迎

    帰園 ←保護者に一日の様子や取り組んだ活動の内容など丁寧に共有します。

16:00 片付け

    翌日準備

17:30 退勤  

point

   プログラムは集団活動と個別活動があります。

   ・集団活動(運動、製作、感覚遊び 等)

   ・個別活動(机に向かって課題を行う 等) 

   外出して外での活動を行うこともあります。

6.間接業務で作成する書類も多い

子どもと接する直接支援だけでなく、間接支援も大切です。

たくさんありますが、代表的なものだけご紹介します。

【個別支援計画】

支援の方向性を示した一人ひとりの計画です。基本的には1年間の計画で6ヶ月に1度の振り返りが必要です。作成するのは児童発達支援管理者ですが、支援に関わっているスタッフからの意見は計画作成に欠かせません。

【記録】

支援の記録をまとめます。日々の記録が子どもの成長を確認するために大切です。

【アセスメント】

子どもの現在の状態を正確に把握することです。発達検査などのフォーマルなアセスメントも大切ですが、関わりや記録から見つけた子どもの日々の成長(インフォーマルアセスメント)なども整理して、子どもの状態を把握します。

【家庭支援】

子どもの成長は家庭から大きな影響を受けます。障害を持った子どもだけに目を向けるのではなく、その家庭に目を向けることはとても大切です。

相談に乗ったり、家庭訪問などをすることで保護者に寄り添いながら支援します。

【プログラム準備】

子どもの特徴や好み、成長に合わせて集団、個別のプログラムを準備します。飽きないように変化を加えることも大切です。

【ヒヤリ・ハット】

子どもは時に予測のつかない行動をします。ヒヤッとしたこと、ハッとしたことを記録して、共有し、対応を検討しないと大きな事故に繋がる可能性があります。事故につながらなかった小さなヒヤッとしたことを積み重ねて対策を取ることが大切です。  

【壁面装飾】

子どもが喜んでくれる環境を作ります。※外的な刺激に弱い子どもがいる場合はそれも考慮して環境を整えます。

他にも行事の計画や感染対策など、やらなければいけないことは沢山あります。

7.児童発達支援の魅力はスキルUP

子供と家族に丁寧に向かいあえる

児童発達支援は一般的な保育園や幼稚園より小集団で子どもに関わることができます。それだけ丁寧に子ども一人ひとりに関われるということです。

活動の流れはありますが子どもに状態に合わせることも可能なので、子どもをしっかりと見て丁寧に関わりたいと思っている保育士さんには魅力的かと思います。

保育士としてのスキルが高められる

個別にサポートが必要な子どもは増えています。それは保育園・幼稚園においても同様で、どの保育園・幼稚園にも動きや言葉など「気になる子ども」や「少しの配慮が必要な子ども」は必ず居ます。

障害を持つ持たないといった明確なラインはもはや無く、保育士にはひとりひとりの子どもに合った関わりが求められています。

障害を持った子どもにわかりやすい伝え方は、障害を持たない子どもにもわかりやすい伝え方です。

言語だけでなく、いろいろなコミュニケーションの仕方を学ぶことで、様々な子どもをサポートするスキルが高められます。

しょーなり
しょーなり

保育園や幼稚園、学校などに子どもの支援をしに行く「保育所等訪問」という障害児支援がありますが、幼稚園の立場でその支援を受け入れて支援をする姿を見て、障害児支援に興味を持って転職したもいらっしゃいます。

8.様々なスキルが身につく

言語に頼らないコミュニケーション

障害を持った子どもは言語的なコミュニケーションを苦手で、目で見た情報を理解することのほうが得意なことも多いです。

「〜してきて」「次は〜です」というような伝え方では伝わりにくい時、カードやスケジュールなどを使って目で見ることで次の行動がわかるようにします。

この視覚的な支援は、障害を持たない子どもにとっても使える方法です。

障害特性の理解

自閉スペクトラム症やADHDなど発達に障害をもつ方は、その障害ゆえの特性があります。

児童発達支援で仕事をすることで、その特性を理解して支援することが必要になります。「なぜ言語で伝わりにくいのか」、「なぜ座っていることができないのか」ということを障害特性を学ぶことで、子どもの行動をより理解できるようになります。

子どもの良いところを見つけて伸ばせる

療育は子どもの強み(得意なこと)を伸ばして、弱み(苦手なこと)をサポートすることが大事です。

障害を持つことで「出来ないこと」に目が行きがちになりますが、子どもの良いところを見つけられないと仕事になりません。

仕事をする中で、自然と子どもの強みを見つけて伸ばすそんなスキルは高められるはずです。

まとめ

児童発達支援についてイメージしていただけたでしょうか?

障害児支援の支援者が増えることで、障害を持つ持たないに限らず安心して暮らせる社会に繋がる。

そして支援した子どもが強みを生かして社会で健やかに育っていく。

そんな未来を考えたらワクワクしませんか?

あなたの支援でその未来に近づくことができます。

しょーなり
しょーなり

是非障害を持った子供の支援に触れてみてください。きっとここでは書ききれない魅力を感じていただけると思います。

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