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「障害」について社会モデルと医学モデル(個人モデル)から考える

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コンセプト
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国連によればおよそ10億人の人々が何らかの形の身体的、精神的もしくは感覚的な障害に苦しんでおり、それは世界人口の15%にあたると言われています。

共生社会・バリアフリー・インクルーシブ

様々な言葉で社会の在り方などが表現されていますが、皆さんがイメージする「障害」とはどのようなものでしょうか?

この記事は社会モデルと医学モデル(※個人モデルとも表現されますが、以下は医学モデルと表記させていただきます。)について解説しながら、「障害」とは何を指すのか?ということを考えるきっかけにしていただければと思います。

この記事で学べる事

・社会モデルと医学モデルの意味

・4つの社会的な障壁(バリア)

1.医学モデル

医学モデルとは一言で言えば、

障害は個人の心身機能が原因という捉え方です。

車いすで階段を登れない、だから歩けるようにリハビリをする」というように

「立って歩けないこと=障害」であり、個人の努力等で問題を取り除いていくという考え方です。

2.社会モデル

社会モデルとは一言で言えば、

障害は個人の状態と社会の在り方が合っていないことが原因という捉え方です。

立って歩けないことと、障害はイコールではありません。

車いすを使っていてもエレベーターやスロープがあれば移動に困ることはない。」

つまり「車いすで移動が困難な状態=障害」ということになります。

車いすの方でも困らずに移動できるような社会の在り方を進めていくことで、問題を取り除いていくという考え方です。

3.社会的な障壁(バリア)

障害がある方が生活する中で困難さを感じる部分を社会的な障壁(バリア)と表現します。

4つの社会的な障壁(バリア)についてご紹介させていただきます。

出典:政府広報オンライン
出典:政府広報オンライン
出典:政府広報オンライン
出典:政府広報オンライン
Aさん
Aさん

自分たちが考えるより、生活するうえで困ることが多いんですね。

しょーなり
しょーなり

健常者と表現される多数派の私たちが、障害がある方を意図的に排除しようとして生まれたものではなく、少数派の方々のことを考え切れていないために、こういった社会的障壁が生まれてしまっているかと思います。

4.「障害」について考える

障害の考え方は長らく医学モデルが中心でした。

障害は個人の問題だから、個人が頑張って解決する。その考え方は、障害がある方やその周りの方の生活を困難にさせるものでした。

しかし2014年「障害者権利条約」に日本が批准し、2016年に施行された「障害者差別解消法」に障害を利用とした差別の禁止が明記され、合理的配慮の提供が義務付けられるなど、障害についての考え方は明らかに変化しています。

これまでの個人に起因した医学モデルから社会モデルへ変革することが必要です。

社会にはいろいろな人がいる。だからいろいろな人が住みやすい社会でありたい。

そう考えることが自然ではないでしょうか?

法律等に記載されている障害の定義等についてはこちら↓で解説しています。是非ご覧ください。

障害者差別解消法についてはこちら↓で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

合理的配慮についてはこちら↓で詳しく解説しています。是非ご覧ください。

5.まとめ

社会モデルと医学モデルについてご紹介させていただきました。

生きにくさは誰しもが抱えていて、障害がある・無いは明確に線引きできるものでもありません。

いろいろな人がいる社会で、お互いが安心して暮らしていくために

社会について、障害について考えてみませんか?

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