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【障害児入所施設の一日の流れ】 施設の生活を少し覗いてみよう 短期入所の参考にも

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入所ということで中の生活が見えにくく、暗くて閉じ込められているようなイメージを持たれている方もいるかも知れません。

今回は福祉型障害児入所施設の一日を少しご紹介したいと思います。

事前にお伝えしておきたい点としまして、生活の流れは施設によって違いはありますし、一日の流れがあっても子どもによって時間の違いはありますので、大まかなイメージを持っていただくための内容と捉えていただければ幸いです。

障害児入所施設って何?という方は、こちら↓の記事を見ていただければと思います。

1.ご紹介する施設のイメージ

出典:平成24年1月13日 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課 児童福祉法の一部改正の概要について

それまで入所時の障害種別によって分類されていた施設は、平成24年に障害児入所施設として一元化され福祉型と医療型に分けられました。

福祉型障害児入所施設においては主な対象者によって生活の様子も変わりますが、今回の施設のイメージは知的や発達に障害を持つ子どもが利用している福祉型障害児入所施設です

2.一日のスケジュール

6:30 起床

7:00 朝食

8:30 登校

13:30 下校

    宿題・余暇

15:00 おやつ

18:00 夕食

19:00 入浴

21:00 就寝  

一日のおおまかなスケジュールは、このような流れです。

3.起床

出典:Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

朝は一日で一番忙しい時間。それはご家庭でも施設でも一緒です。

なかなか起きない子ども・・・ 

逆に早朝から起きて、寝ている子どもを起こすくらい元気な子ども・・・

気温によって適切な服を着てもらいたいですが、着る服にもこだわりがあり、丁寧なやり取りが必要・・・

朝食をあまり食べないと、学校で給食前に不安定になるので、できるだけしっかりと朝食も食べてもらえるように・・・

忘れ物がないようにチェックしながら登校準備をして・・・

起床してから登校までの約2時間に施設スタッフのエネルギーの多くが注がれます。

4.登校

出典:Mudassar IqbalによるPixabayからの画像

通学のパターンとしては主に以下の3つがあります。

・地域の特別支援学級

・地域の特別支援学校

・併設されている特別支援学

障害児入所施設には特別支援学校が隣接していることも多く、その場合子どもは隣接した特別支援学校に徒歩で通います。

地域の特別支援学校や特別支援学級に通う場合は、徒歩の場合や車での送迎の場合があります。

学校までの距離や、1つの施設からいくつの学校に通うか等で通学の方法も大きく変わります。

未就学の場合は地域の幼稚園に通う場合もあります。

しょーなり
しょーなり

学校は子どもの成長に多くの学びをもたらす場です。施設としても、子どもの健やかな成長のために、学校と密な連携を非常に大切に考えています。

【学卒児】

昼間の時間帯は多くの子どもが学校に行っているので、施設に居るのは学校を卒業した方です。

(※入所が必要な18歳から20歳までの方が児童入所施設で生活している場合があります。「加齢児」「学卒児」等と言われます。)

学校を卒業した方がいる場合は、日中活動として

・作業的な活動

・絵を書いたり、物を作ったりする活動

・体力を作るための運動

 などを行います。

この先の就職や、成人の福祉サービスへの移行のために必要なスキルを身につけていきます。

5.下校後

出典:OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

登校と同じく通っている学校によって、下校の仕方も変わります。

学年によって下校の時間も変わるので、いくつかの学校に通っていたりすることで下校対応が数回に分かれることもあります

a.宿題

宿題がある場合は、スタッフと一緒に宿題をやったり、部屋の片付けやお手伝い等子どもと決めたやるべきことも行います。

b.余暇

やるべきことが終わったら余暇の時間です。

お庭で遊んだり、ゲームをしたり各々自分が楽しめる余暇を過ごします。

提供できる余暇は施設によって違いますが、個別のおもちゃは家から持ってくることも多いです。

6.おやつ

出典:eriko okunoによるPixabayからの画像

子どもの施設ということもあり、おやつがある施設が多いと思います。
おやつは子どもたちの好きなおやつを選んで食べたり、時間があるときはホットケーキのような簡単なおやつを一緒に作ったりします。
やっぱり自分で作るおやつはおいしいですよね。

7.夕食

出典:Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

食事をする場所も施設によって違います。

食堂でみんなで食べる場合や、小集団のユニット単位で食べることもあります。

最近はコロナ感染予防のために一人で食べられる子どもは、一人で食べてもらったりすることも多いです。

食事は栄養士が栄養管理した献立に沿って提供されます。

食事は子どもの成長に大切なものです。

楽しんで食べてもらう工夫と、バランス良く食べてもらう工夫が必要で、いつも栄養士等と話し合いをしながら頭を悩ませています。

8.入浴

出典:Please Don’t sell My Artwork AS ISによるPixabayからの画像

今回は夕食後に入浴としましたが、夕食前に入浴するスケジュールの場合もあります。

複数名で入れる大きな浴室が主です。個別に入れる個浴がある施設もあります。

体を清潔に保つためにも、健康状態を把握する上でも入浴は大切です。髪や体を自分で洗えるようにする練習の場でもあります。

洗う手順をイラストで示しながら、順番に洗う練習をすることもあります。

9.就寝

出典:OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

それぞれのお部屋で布団に入ります。

年齢によってはこの時間に寝るのが早い子どもも居るので、朝に起きれる場合は就寝時間を過ぎてもお部屋で起きて過ごす場合もあります。

服薬していたりして、就寝時間より早く眠くなってしまう子どももいます。

就寝時間も基本的には決められていますが、他の迷惑にならなければ子どもに合わせて就寝の時間は決めています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

入所施設という集団で生活する環境ではありますが、今はできる限り家庭に近づけた環境づくりが求められています。

もちろん家庭と同じとはいきませんが、子どもが出来るだけ家庭と同じように愛情とぬくもりを感じて成長できるようにいろいろと工夫しています。

偏見は知らないところから生まれます。

障害児入所施設という施設があるということ。

そこで生活している子どもが居るということ。

中の生活のイメージ。

これらを知っていただくことで少し身近に感じていただけるのではないかと思います。

しょーなり
しょーなり

皆さんの近くにもあるかもしれない障害児入所施設を少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。

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